この八月で45歳になりました。今更ながらめでたい歳でも無く、それよりもこれまでを振り返る事しばし。
上場企業の営業職に勤めていた人間が脱サラし、東京の園芸会社で初めて鋏を握ってから今年で20年。数社の会社勤めを経て神奈川の地にて独立し、所帯を持って子育てに四苦八苦し、庭師として改過自新して、、、と、色々な事があった20年でした。ふと気がつけば40代のど真ん中。20代の頃と比べて切り枝を担ぐ量は明らかに減り、関節の慢性的な鈍痛にもすっかり慣れてしまった。そして、それとは裏腹に手入れ・作庭ともに深化し、独立した30過ぎの頃とは比べ物にならない庭を表す事が出来る様にもなった。
庭屋という天命を授かり、今年のクレーン車購入によってこの神奈川にて地盤を整え切り、庭人としての生き方がちっとは板に付いてきた45歳。スタートからちょうど20年、曲がりなりにも天地人が揃った今年が、庭師としての自分の折り返し地点なのだなと感じました。心技体のバランスを保ち続けられるのはおそらくあと20年がリミット、それ以降は体の衰えが心と技に付いていけなくなるだろうから、どうするにせよ舵を切り直す事になるでしょう。そこで納得のいく決断をする為にも、ここからの歩みを大事にしていかなければなりません。
来し方を振り返る事で行く末が露わになってきました。ここから20年は本気も本気、限界まで登ってみせます。一生懸命やってきたんだと、何かに対して伝える為に。
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