木陰に佇む露地(茶庭)の新規作庭工事
茶室のある新築邸宅に、お客様が嗜む茶道の流派に合わせた露地を作庭させて頂きました。
藪内流の特徴を受けたつくばいのある苔の露地
植栽:アラカシ・コハウチワカエデ・アセビ・ヤツデ・マンリョウ・キチジョウソウ・ツワブキ・ハラン・ハイゴケ・ジゴケ・ラカンマキ(目隠し)





京都市内にて古田織部ゆかりの茶室燕庵(えんなん)を構える藪内流、こちらの茶道を嗜まれるお客様の新居には躙口を備えた本格的な茶室があり。これに合わせた露地を作ってほしいとのご依頼で、玄関前の4坪ほどの敷地に、前庭・主庭・茶庭の要素を求められるという手強い仕事でした。
手燭石の無いつくばいと筑波石の水鉢、織部燈籠に根府川石の沓脱石


武家茶道の流れを汲む藪内流燕庵のつくばいには、普通なら向かって左手にあるはずの手燭石が有りません。その昔、武家や貴人がつくばいで水を使う時には小姓が側に控えて手元を照らしていたからだとの事で、その分前石が横に長いものを使っています。決して広くは無い敷地の中で流派の特色を表すべく、こちらも燕庵に倣ったつくばいとしました。水鉢は筑波石の自然石で鉄鉢の雰囲気があるものを、灯籠は藪内流なら織部燈籠は外せません。いずれも茨城県の真壁から仕入れてきました。沓脱石に使った根府川石は神奈川の名石、これもまた燕庵の路地に使われているそうで。
割竹の松明垣



これも藪内流なら外したくない、細割竹を節をずらしながら芯に巻き付けて立子を仕込む、非常に手の込んだ松明垣の一種です。躙口が見通せない様遮蔽垣として設けました。
炭モルタルの塵穴・玄倉石のあられこぼし


玄関脇かつ躙口前の犬走りは炭モルタルの洗い出しで打設。塵穴の覗き石は根府川石で、自然石の飛石を意匠的に食い込ませました。あられこぼしの延段は神奈川県の玄倉で採れる川石を使用。土留めの赤ボサ石含め、神奈川県の石を多用した、相模の国の庭づくりです。
大津垣の目隠し板塀とシンボルツリーのモミジ
植栽:ホソバヒイラギナンテン・トクサ・イロハカエデ


浴室前のちょっとした坪庭には、目隠し兼背景として杉板を大津垣風に編んだ板塀と、御影石平板をランダムに並べて日陰に強い草木を植え、侘びた空間をつくりました。工務店施工のウッドデッキエリアには、ご指定のイロハカエデを、枝ぶりを吟味し厳選した一株を植えました。











コメントを残す