崩れ石積み

個人邸 茅ヶ崎市

茅ヶ崎市北部に広がる農村地域のお宅にて、土留めの石積みを施工させて頂きました。

広い敷地の南側が地盤が高く、大雨が降るたびに泥水が車の転回エリアに流れ込んでくるのを敷地内にある石を使ってなんとか出来ないかとのご相談でした。そこで、お持ちの石では到底足りないのであちこちから石を集めてきて、種類も使われ方もバラバラの石たちを豪快な崩れ積みベースで土留めにまとめました。

物置に接して切り立った所は垂直に近い本式の崩れ積みで抑え、そこから庭エリアにかけて段々と傾斜を緩めたロックガーデン風に遊びを持たせています。実用性と景観性の比重を場所によって変えていき、石の種類が様々な事も相まってカラフルな石積みとなりました。

途中何気なく据えた石にお施主様が『亀』を見出てくださり、ならばと後足に二石つけ足して亀石に仕立てさせて頂きました。豊かな感性に脱帽です。

 

※追加分

私の置場は御宅から歩いていける距離に在ります。たまたま立ち寄って下さったお施主様と置場の石材を見ながら立ち話をしているうちに、大雨が降ると泥水が石の階段に集中してしまうとのお悩みを伺いました。そこでストックの沓脱石を土留めとして最上段に設置し、周辺に気に入って下さった小屋棒型灯籠を生け込み、それらが景色として纏まる様に、ヒサカキ・アセビ・ミツバウツギ・ツバキやシダ・ハランなどを植え、飛石を打ち足しました。

山に至るまでのやや殺風景な空間にちょっとした潤いが生まれました。

 

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