2025-01-07

編笠門の屋根葺き替え:庭盛会の活動

 神奈川県下の若手庭師が作庭技術と知識を講習する為に集まった〝庭盛会〟という会があります。私が会長を拝任していた時には、ご縁があって神奈川県横浜市の会席料理屋九つ井の茶室宇庵を講習会場として使わせて頂き、築庭後数十年を経て傷んできた露地の補修を通じて伝統的な作庭技法を講習させて頂きました。ここでは講習内容の一部、露地門の一種で京都武者小路千家官休庵で有名な編笠門の屋根葺き替えをご紹介させて頂きます。

編笠門の杉皮屋根葺き替え

 官休庵の編笠門を真とするなら、草の編笠門とも呼ぶべき絶妙な崩し方で施工された編笠門です。杉皮葺きの屋根は傷み切っており、屋根下地も腐朽が進んでいたので野地板まで剥がし、青森のヒバ材で広小舞と淀を貼り奈良の吉野杉の杉皮を葺き足1寸5分で葺き直しました。梅喧垣も名栗丸太の親柱から全て交換し、より強度を発揮する工夫を加えながら作り直しました。露地門は我々庭師にも縁の深い庭園構造物ですが、ここまでのを仕事で手掛ける機会は滅多にありません。大変貴重な体験をさせて頂きました。

※コロナ禍を経て活動を続けていた庭盛会ですが、現在は活動休止中(2025年時点)

 あくまで私が会長として活動内容を主導していた2020年以降の記録のみ掲載しておりますが、それ以前にも古式石積み技法や日比谷ガーデニングショーへの出展、土塀の築造など、庭盛会は多岐にわたる講習会を開催していました。しかし、2020年からのコロナ禍による長い自粛期間によりそれまでの流れが途切れてしまい、所属会員も多忙となった事により、2024年度の茶室茅葺き葺き替え講習を最後に現在では活動を休止しています。この記事をご覧頂いて庭盛会に興味を持って頂いた方、申し訳ありません。ただ解散したわけではありませんので、庭盛会について気になる方は当サイトの問い合わせを通じて小谷までご連絡下さい。→お問い合わせはこちら

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