大津垣と四目垣のやり替え、露地の改修工事
何年も手入れを任せて頂いている大磯の露地にて、袖垣や仕切り垣・つくばい周りなど竹部材の交換をやらせて頂きました。四目垣とつくばいをやり替えるのはこれで2回目、変わらず任せて頂ける事に感謝もひとしおです。
庭木戸と柱の加工、置場での下準備



今回は仕切り垣に使っている庭木戸も新たに作り直しました。材料屋に行けば幾らでも手に入る庭木戸ですが、せっかく自作するので植木屋ならではの一工夫、〝まぐさ〟部分にヤマボウシの切り枝を斜めにあしらってアクセントにしました。垣根に使う柱も市販の丸太をただ使うのではつまらないので、カンナで名栗目を付けながら八角形に刻み、天端を〝トキン〟に仕立ててバーナーで焼き磨き仕上げにしました。遊び心は庭の肝。
現場での製作風景


下準備を終えたら現場に乗り込み。まずは高さ180cmの袖垣製作に着手します。ヒノキの自然木を仕切り垣の柱と同じく名栗焼き磨きで仕上げた曲がり柱に、ここは長持ちさせたいとの事なので銅板で根巻きをして耐久性を高めて建て込みます。一手間かける事で垣根の寿命は格段に上がります。しかもここは軒内なので、余裕で10年は越してくれるでしょう。
完成、横貼り大津垣の袖垣と四目垣の仕切り


つつがなく完成。
女竹横貼りの大津垣仕立てにした袖垣、四目垣の仕切りに女竹貼りの創作庭木戸を取り付け、筧と井戸蓋も装いを新たに仕上げました。
自然素材を用いる作庭は5〜7年(設置環境や手間の掛け方によっては10年)で定期的な交換が必要になってきますが、10〜15年の耐久性を謳う樹脂パネル垣の〝材料代のみ〟と比較すると、種類によっては材工合わせて三回やり替える事が出来ます。腐らなくとも色褪せ薄汚れ、やがて家人の興味が失われた15年目のプラ垣。青から黄色、そして銀灰色と目を楽しませ、定期的に新しくなる本物の垣根。庭師として幸いな事に、私はこれまでプラ垣を施工した事はありません。











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