露地・つくばい

手入れの忙しい年末シーズンですが、合間を縫って茶庭を造らせて頂いています。

茶人や庭師は茶庭のことをしばしば“露地”と呼びます。茶道に縁のない人には聞き慣れないこの露地は、もともと路地といって茶室に到るまでの通路の事を指しました。その限定された空間を千利休・古田織部といった様々な茶人が庭に昇華し、江戸時代にはそれが露地と書き表されるようになったのです。

今回入らせて頂いているお施主さんは藪内流の茶道を嗜んでおられて、新築の住居に茶室を設けてあります。その茶室にふさわしい露地を造る為にまずは茨城県へ行き、良質な御影石が採れる為昔から石造品の名産地である真壁地区で灯籠や水鉢を探し求め、踏石や飛び石には置き場のストックからこの庭に合う山石や川石を選び出し、

露地には欠かせないつくばいから組み始めました。仮組みしてはやり直し、ようやくこの庭らしいつくばいが組み上がりました。続いて茶室を囲む犬走りと塵穴の施工に取り掛かります。

まだまだ骨組み段階です。

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