京都庭巡礼

年末の最繁忙期さえくぐり抜ければ、植木屋仕事は三月までは割と時間に余裕があります。それでも作庭工事があれば出来ることを進めたりするのですが、今年は幸い・・でも無いのですが急ぐべき工事予定も無く、せっかくなので久々に京都を訪れてみました。朝方に神奈川を出発し車を走らせることぴったり5時間で京都の玄関口とも言える京都東インターに到着します。一昔前は6時間近く掛かっていましたが、近頃は随分と道が良くなりました。

日本庭園の聖地、京都。私たち庭仕事に携わる者にとって、千年を越す庭園すら現存するこの土地は全域が先生の様なものです。伝統の庭に関わる時には勿論の事、新しい庭を考える時にもまた、そちらこちらの庭を訪ね歩く中で何かしらのヒントが舞い降りてきます。『温故知新』と云うことなのでしょうか。特に、多種多様な竹垣の『本歌』がある庭園が多く、手尺で寸法を測りながら実物を拝めるのは庭師にとって幸せな時間だったりします。

ご覧頂いている方によっては、この写真だけでどこの庭かお分かりになるかもしれませんね。最近になって感じる事ですが、昔と比べて一つの庭を見学したあと充実感とともにげっそりと疲労を感じる様になってきました。そこまで体力が衰えている訳では無いと思っているのですが、、庭を訪れると云う行為に若い時よりパワーを使う、使える様になってきたのかなと一考一考。

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