庭盛会の活動

以前に紹介した日本庭園協会の他に、私は主に神奈川県下の若手庭師が主体となって活動する庭盛会という会にも所属しています。こちらでは講師を招く事は稀で、何をやるか話し合ってテーマを決め、各自勉強して自分達でやってみるというスタイルで活動しています。先達に教えて頂くのはもちろん大事、でもそれと同じくらい試行錯誤も大事。そうして得た解は芯から身に付きます。

2021年度から会長に就任いたしました。とはいえそもそもが優れた庭師である会員達を技術的に導く事など私には出来ないので、取りまとめ役として皆の力を借りながらモノづくりの技量を高めていこう、、と思っていた矢先にコロナ禍が激化して去年は碌に活動できませんでしたが(泣)

人を集める立場になって改めて痛感しました。会員の日常を危険に晒さない責任や、活動延期が長引く事で会の求心力が弱まっていく事への焦り、意外と振り払えない世間体など、長職というものは考え事が尽きないんですねぇ。。でも、こんな未曾有の局面で会長を任せてもらった事には何かしらの意味があり、乗り切る事で大きな力を得られると思っています。

今年に入って世間とコロナ禍との折り合いがつき始め、ようやくながら活動を再開しました。会の創設メンバーであり、今では後世に残るような庭園を手掛けておられる大先輩の導きを得られたのもご縁なのでしょう。鎌倉で数十年前に大御所が作った庭を修復したり、河津の由緒ある埋もれた庭を修景して文化財登録を目指したり、会員の置き場で自分達が良いと思った手法で土塀を作ったりと、無為に過ぎ去った2年を取り戻す勢いで慌ただしく有意義に動いています。といか忙しくて人手が足りないくらい・・・という訳で会員募集中です。修復を通じて偉人の技に触れたり、未知のモノづくりに挑戦したり、同年代の志高い庭師と交流したり、、一緒に庭師としての自分を高めませんか?

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