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露地

個人邸 茅ヶ崎市

家の建て替えに伴い茶室を新設されたので、それに見合う茶庭(露地)を造らせて頂きました。お施主様からは『織部燈籠とつくばいと苔がある庭を』とのご要望で、それらを取り込んで自由に創作させて頂きました。

前の家を解体した時唯一残されたヤマモモの根元に真壁御影の織部灯籠を据え、筧は省き筑波石の手水鉢を用いてつくばいを設け、この区画を庭の芯としました。役石の組み方・入り口に設けた割り竹の松明垣はお施主様が嗜む藪内流茶道の京都にある宗家露地のものをこの空間に合わせてアレンジしたもの、にじり口の踏石や塵穴の覗き石に根府川石を用いたのも宗家に使われている名石にあやかりつつこの露地なりの使い方に変えたものと、宗家への敬意と流派の特色を私なりの解釈で表しました。

踏石と塵穴を抱える犬走りは、建物のモダンな外壁に合わせて大磯砂利の墨モルタル洗い出し仕上げです。園路には水を感じさせる川石の延段と飛石を使い、露地と裏手との境は無骨な仕上げの名栗柱と木戸で仕切りました。裏庭は目隠しに杉板の編み込み木塀を設け、日陰に強いホソバヒイラギナンテンと少々の下草を植え、足元はシンプルに御影石の方形乱張りと明るめの砂利で締めました。

苔庭がテーマなので、足元には日の当たり具合を考慮して数種類の苔を貼りました。そしてアラカシやモミジ・ヤツデなど神奈川に当たり前に生えている木々を植えた事で、将来的に苔の絨毯に露をもたらし木漏れ日を落としてくれる事でしょう。

 

 

 

 

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