初夏の手入れ

気が付けば当たり前に汗ばむ季節になりました。

今自分からお盆までは植木屋の繁忙期、コンパネを立てて三脚を何丁も積んだ軽トラを日に何台も見かけることでしょう。ニワヤ小谷でもあちらこちらで剪定管理に入らせて頂いています。

剪定しに来た植木屋にお施主様が望まれる事は

『スッキリさせたい』

『あまり大きくしたくない』

この二点にほぼ集約されるんです。それらを踏まえつつ、時期の良し悪し・花実への影響を加味してお施主様と剪定方針を決めて行くのが植木屋として当たり前のやり方であり、そしてここから先が個々の植木屋で特長が分かれていく所。

ニワヤ小谷では、鋏を入れた直後のスッキリ感よりそれから半年〜一年の間に木が成長する様を愉しんで頂ける手入れを心掛けております。植木屋が手入れすれば庭は当たり前にスッキリしますが、そのスッキリ感は一ヶ月と保ちません。なぜならば草木は生きていますし、樹種による程度の差こそあれ生きている限り成長し続けるからです。

成長するのが自然の姿ならば、その様を楽しめるように手を入れるのが無理の無い自然な剪定管理です。文章で詳しくお伝えするのは難しいですが、下の写真をご一覧下さい。

写真はありがたい事にホームページからご依頼頂き、今年から管理させて頂く事になった藤沢市内のお庭の施工前・後です。シンボルツリーのシラカシ・トキワマンサクの生垣含めお庭全体の管理の仕事でした。シラカシは前の植木屋さんの触り方がややきつく、切り口から新芽が噴き出した状態で伸びてしまっていたので、伸び過ぎた枝は抜きつつ濃すぎる部分を大きく透かして仕立て直しました。この時期にやり過ぎると却って土用芽が煩くなるので透かし過ぎず、残した濃い部分は来年また。。これを繰り返していけばやがて木全体が落ち着いてきます。

せっかく庭にお金を掛けて頂くからには、いいとこ一ヶ月足らずのスッキリ感より草木の移ろいを一年楽しめる空間を。その方がコストパフォーマンスも良いのでは無いでしょうか?

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP