組子の掻き付けから仕上げまで

いよいよ竹垣のハイライト、組子の掻き付けに着手します。

磨いた竹をまず『菊割』という金物で等分割します。真竹ならパンパーンと一息に小気味良く割れるのですが、今回の孟宗竹は肉厚なのでまぁ手強い。どうにか割った後は竹割鉈で更に細く整えます。

組子を仮留めし終わった様子。

この菱目模様が光悦寺垣の最も肝心な所だと思っていますのでこだわります。交差を縦横きちんと揃え、正方形よりは僅かに縦長に。目を細かくする事で正面から見れば透けつつも、斜め・つまり玄関に向かう来客からは部屋の様子が見えない様になります。透かしと遮蔽、相反する要素を兼ね備えた垣根なのです。

ほんとはもっと施工風景をお届けしたかったのですが、手を動かしているとどうにも撮影まで気が回らず・・・色々端折ってしまいますが一気に仕上がりの様子!↓

透かしと遮蔽の具合もバッチリです。光悦寺垣、やり甲斐のある面白い垣根をやらせて頂きました。

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