年明けに会長職は退きましたが、茅葺き講習は私が発案した企画なので引き続き運営を担当しています。

　茅葺き職人でも茅を自分で刈り取る人はあまり居ない中、昨年来お世話になっている茅吉さんは冬場の茅刈りから手がけています。まもなく刈り取りのシーズンも終わるとのこと、有志一同で朝霧高原の茅場にお邪魔し、茅刈りを体験させて頂きました。

　茅束の具合や結び方の指導を受け、早速茅場へ繰り出します。冬晴れのもと、ススキ野から立ち上がる冬富士の勇姿、抜群の絶景が仕事場です。いやたまらん。とはいえ初めての茅刈りはなかなかに手こずり、熟練者が一日５０束刈るのに比べて初日は皆２０束いかず。それでもなんとなく掴めてきて、雨中止を挟んだ二日目は遅めの開始だったにも関わらず２０〜３０束刈れる様になりました。予定通り三日やれていれば人によっては５０見えたかも？

　４月には、良質な茅場を維持するのに不可欠な野焼きの予定があり、ボランティア歓迎との事。仕事もかなり詰まってきましたが、茅葺き体験を全うする為にも是非行っておきたい所だな。