大磯のお庭の手入れがてら、先日の雨の日に作った井戸蓋を納品しました。使い方はこの様に。

はい、水鉢の蓋です。手入れにお邪魔するたびに、庭には植えられて無い果実の種が水鉢の中に溜まっているのが気になっていたのですが、どうもカラスが木の実を洗いに（？）来ているそうで。イタズラなのか実をふやけさせていたのか、、いずれにせよ知的な行動を取る鳥なんですねぇ。とはいえ、露路の中で最も清浄であるべき箇所から腐臭が漂うのはいただけません。筧の竹と同時に柄杓と柄杓置きも納めていましたが、柄杓・柄杓置きは下げてこうやって塞いでおく事にしました。

茶道は気配りともてなしの精神が肝心と聞きます。茶の湯を嗜んでおられた先代が亡くなってからは名残を留める為に手入れさせて頂いており、この庭がお茶事に使われることは今後おそらく無いでしょう。なのでこちらでは今後もずっと蓋をし続ける事になりますが、使われている露地なら普段とお茶事でつくばいの装いを変えるのも、茶道の精神性を表せて良いかもしれませんね。