庭門づくり

 年始回りを始め寒肥や冬消毒などの年明け仕事も一通り完了し、今では剪定管理など通常運行に切り替わっています。門松の製作で散らかっていた小屋の中も片付いたので、昨年末から取り掛かっていた編笠門作りを再開しました。 

 当初はカイヅカイブキで柱を、と思っていたのですが、材料を削っているうちに柱材としての信頼性にいささか疑問を感じてきて、思い切ってクリ材を仕入れ直す事にしました。工程が大いに遅れてしまいましたが、せっかく作るからには自信を持って作りたいとの思いが強く。

 写真は去年のうちに釿(ちょうな)ではつって仕込んだ名栗柱を、鑿でホゾを刻んで門柱・控え柱・桁を作っているところです。癖のある変木を使っているので墨出しが大変、仕口の向きにも気を遣うのでなかなかスムーズに進みません。そしてこれが二対・・・終わってもまだまだ梁・垂木などの小屋組が。息抜きがてら、まぐさに使う真竹を火で炙って油抜きをしたりしつつ。

 伝統的な手仕事の積み重ね。慌てて雑な物づくりしても仕方ないので、一つ一つしっかり収めていきます!

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