記録的な酷暑、爆発的な疫病禍、57年ぶりに東京で・そして史上初めての延期を経て開催された東京五輪、、、二度と無いであろうこの時代の夏空の下、皆様いかがお過ごしでしょうか？

今年は思う所があり、世間様より一週間早く夏季休暇を取って八月一日から故郷の広島に帰省しておりました。実に二年ぶりの里帰りです。

夜明け前に神奈川を出て道中少しだけ庭に寄り道し、日暮れ前には広島入りして久々に子供らと祖父母の対面となりました。１年会わなかった事で3歳の末っ子はほぼ忘れちゃってた様ですが二日も過ぎればジジババにべったり、長男次男とも田舎の広い庭で毎日バッタやセミを追いかけ回していました。それにしても西日本の陽射しの凄まじかった事！湘南界隈で毎日外仕事して鍛えられているはずの私ですらしんどかった。。元々繁華街や観光地は流石に避けようとは思っていましたが、ちょっと川遊びしたくらいであとはしっかりクーラーを効かせてぐーたら過ごさざるを得ない、思った以上に密を避けた休暇となりました（汗）。

当ブログをご覧頂いている方の中には、新規コロナ感染者数が一日あたり今や数千人に及ぶこのご時勢にも関わらず、家族を連れて首都圏と地方を行き来したというこの記事に対して眉を顰める方もいらっしゃるかもしれません。

正直言って私も直前まで迷っておりましたが、コロナやワクチンの事・政府の振る舞い・そして何より時間の重み‥ジジババに会わせてやれる回数もそろそろ限りが見えつつある事‥を私なりに考え合わせた結果、マイカーでの正にバブル方式で十数時間かけて移動する事に決めました。自衛に努めた上で、降りかかるかもしれない最悪の展開を覚悟しての帰省です。結果としてコロナに罹ったなら持てる全てを以ってどうにか責任を取る・或いは取る事に努める事が出来ますが、大人の数倍濃密な子供の時間を奪う事・そしてそれがここから約１００年先まで伸びている子供達の未来に如何なる影響を及ぼすかについては、私ではどう足掻いても責任を負えないと判断した上での決断。そして帰りの車の中、ルームミラー越しに爆睡している我が子と妻を見ながらそれは確信へと変わりました。この帰省は間違った事では無かったと。

一億どころか人類総マスク社会となり、自粛して祭典を盛り上げようという奇妙な謎掛けを大の大人が大真面目に呼び掛け、海外でもない国内の里帰りにちょっとした覚悟が要るこの時代、これは混沌と呼び得るものでしょう。村から国、そして世界へと、所属する社会が広がり混ざりきった混沌の時代だからこそ、あえて個々の意識を強く持つ事に立ち返るべきなのかもしれませんね。

一週間も仕事から離れた事でいささか庭屋らしくないブログになってしまいました。これにて夏休みはおしまい。早く仕事したい！