門松2022

今年もいよいよ終わりが見えてきました。11月に入れば稲藁が届いた知らせが入り、門松に使う鎌切り松の注文受付が始まります。さぁ今年も始めましょうか!

毎年恒例、仕事終わりの置場ごもりで稲藁をすぐります。以前はタダで好きなだけ稲藁を分けてくれていた所が駄目になり、他所で購入するようになってから2年目。極力無駄を出さない様今年から全て手すぐりする事にしました。

一から手でやるのでついでにもう一手間かけ、先端のサヤまでむしって穂だけが綺麗に残る様にしてみました。手間はかかるけどやはり上品。工芸品として門松を見るなら藁の具合が出来栄えに大きく関わると思っています。紋付袴で新年を迎える心持ちで、真・行・草でいう所の真の仕上げにしました。

すぐった稲藁を樽に編み上げたら次は竹を仕上げます。昨年までは若く良い竹を選ぶべく何本も切り倒していましたが、今年は竹林の具合を良くする為の間伐をメインに考え、その必要上切り倒した竹から比較的良い物を選ぶ様にしました。年神様を迎える為にも勿論良い門松を作りたい、けれど気持ちが先走り過ぎるのも良くないと思い。

今年はお陰様で年末ギリギリまで仕事に恵まれ、クリスマスが過ぎるまでの二ヶ月はてんてこ舞いで日々を過ごしており、今年も途中の制作風景を撮影する余裕は有りませんでした…茅ヶ崎・平塚・大磯のお施主様宅に削ぎ竹・寸胴・松飾りをどうにか作り終え、クリスマスが過ぎてから無事納品させて頂きました。

それぞれ飾り付けは最小限に、最後に庭で採れた枝を挿しての完成です。

毎年ながら門松を納めると安心感・疲労がドワーッと出てきます。この頃には残す現場も2,3軒ほどで、大荒れだとか万一の事があっても全て年内に収まるように予備日も設けてあるから、予定が順調なら割と余裕が出てくるんです。が!油断は禁物、緩んだ腰紐を締め直して今年もきっちり完走しますよ!

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