最高峰へと

夏休みの大トリに、長男・次男と共に再度富士山に挑戦してきました。

ほぼ一ヶ月前、深夜の吉田ルート八合目でリタイアを決めた時には、『来年は長男の受験があるし、再挑戦は早くても2年後以降かな』と思っていました。が、あの時の長男の悔しそうな顔が下山してからも頭から離れず、次はどうすれば良いのかが私の中でも見えていて、なんとなく山小屋を探してたら阿智村旅行の直後に山小屋の空きが見つかり、まさかのひと月越しリベンジとなりました。流れがあったのかもしれませんね〜。

前回の敗因ははっきりしていて、最も人気かつ上りと下りが一方通行の吉田ルートを辿るご来光ツアーに申し込んでしまった事。結果として、ガイド付き一泊ツアーのはずが実態はほぼ徹夜の弾丸登山になってしまった事でした。思い返してもちょっと感情が出てしまいますが、あんなもの子供が付いて来れる訳が無い。

今回はツアーには参加せず、5号目の標高が最も高い富士宮口から上り始め、6号目でトラバースして御殿場ルートに合流して登頂する、現天皇陛下が辿られた事がその名の由来となったプリンスルートを登りました。このブログを書いている今知ったのですが、2008年に当時皇太子だった陛下が登られたのが8月7日から8日にかけて。。。8月7日って私の誕生日なんですよね、まさかの新事実でした(笑)

夏のマイカー規制期間中のため、麓の駐車場からシャトルバスで富士宮5号目に到着。同じ5号目でも吉田口の賑わい振りとは全く違い、仮設トイレと売店が入った簡易的な施設のみのシンプルな登り口です。ここから15分ほど登り、6号目から横移動に移ります。

強風で捻じ曲がったシラビソ林を抜け、樹林帯が切れたところで宝永火口が見えてきます。この火口トラバースと、火口を登り切ってから御殿場下り6号に合流するまでの尾根筋・宝永馬の背を渡るのがプリンスルート最大の醍醐味で、思わず声を上げてしまう程の絶景でした!そして火口登りは最大の難所でもありましたね、靴が潜る砂礫の道を延々と登るのは滅茶苦茶しんどかった💦

息子達もちょっぴり弱音を吐きつつも概ね楽しんで登り、開始から4時間程で御殿場ルート7号5勺・標高3090mにある砂走館に到着しました。ここは先月リタイアした吉田口8号目とほぼ同じ標高で、前回ギブアップ宣言した次男はまだ行けそうな様子。一安心しつつ、お代わり自由の旨いカレーを掻き込み、残念ながら曇り模様で満天の星空とはいきませんでしたが、曇りならではの夜景を写真に撮りつつ時間を潰し、21時過ぎには就寝しました。・・・実は夜景を撮っている時にちょっとした不可思議現象が発生しましたが、霊峰からの小粋なサプライズ?

しっかり睡眠を取った翌朝5時、シンプルで旨い朝ご飯を頂いてからいざ頂上へ!この時、次男が豚汁をお代わりした事が後で響いてくるとは夢にも思いませんでした。。。

山小屋から山頂までは標高約700m、3時間の道のりでした。道中の写真が無いのは悪しからず。登り始めて程なく次男に高山病の気が出はじめ、私もちょっと余裕が無くなっていた様です。このルートは登り降りとも同じコースで、山小屋でも子供を預かってくれるとの事でした。が、ここまで来たなら長男は元より次男にも頂上を踏ませてやりたいし、本人もその気はある。様子を見守りつつ、慣らし慣らし登っていきました。

そして頂へーーー

登りきりました!!

私はおよそ20年振りに、そして息子達にとっては初めて、日本における最高地点に到達しました!20代の頃、浜松出身の友人と二人で登った時にはガスに巻かれて何も見えない登頂でしたが、山頂ってこんな風になってたのかー、火口の迫力凄いなぁ、息子達よよく頑張った!・・・おや、次男の様子が・・・?

はい、高山病です。様子を見ながら登ったつもりが、これは体質かもしれないな。頭痛と眩暈がしてきたというので、水を飲ませて物陰で横にならせ、なんだか楽になってきたと言うので一安心・・・と思った矢先に嘔吐したのにはかなり焦りました。けど吐いたら相当楽になったらしく、動き回れはしないものの座って砂遊び出来るくらいにはなった様で。吐いた内容物は朝の豚汁、高山病もあるけどこれ朝ご飯のお代わりが大きいんじゃないの?帰宅して妻に言ったら、次男はそういう所があるんだからと息子ともども叱られました💧あと、頂上で嘔吐させてしまって済みません。こればかりは💧💧

どうにか次男も大丈夫そうで、真の最高峰である剣ヶ峰は目と鼻の先。次男をこの場に残しても振り返って様子を見ながら登れそうだったので、長男と共に登頂してきました。

ブログやSNSに画像を載せる時、普段は家族含め人物の顔が判明しづらい写真を選んでいます。けれど今回ばかりは、当ブログをご覧になっている皆様にもどうか誉めてやって頂きたく、息子達の顔が映った写真を載せる事にしました。自分が同い年の頃には登れなかっただろうな。親が言うのも恐縮ですが、二人ともよく頑張りました!

流石にお鉢巡りは止しにして、いよいよ下山へと。御殿場ルートの醍醐味であり、プリンスルートでも一部ながら味わえる、大砂走り駆けくだりを味わいながら降っていきます。登りでは足を取られた砂礫が今度はクッションになってくれて、慣れてくると飛ぶような勢いで降れるんです。いや楽しいんだこれが。一方通行の吉田ルートでは決して味わえない、同一ルートでの登り降りの違いも楽しめて、ややグロッキーだった次男もみるみる元気になってきて、長男ともども転げる様に_実際何度か転けながら_はしゃいで駆け降っていました。

吉田ルートは降りがダラダラ長くて景色も面白みがありませんでしたが、このプリンスルートは降りが全然疲れない。登りではスルーした宝永山頂へも寄り道して、それでも3時間とかからずに富士宮5号目まで戻ってきました。無事下山も出来て、これにて本当の意味で富士登山が完了。

まさかの一夏に二度の富士登山。帰宅した翌日の夜半である今、阿智村土産の地酒を煽りつつこうしてブログを書きながらも、現実感の無いような不思議な思いに包まれています。今年は五月に三男が生まれて子供が四人になり、今一度家族としっかり向き合う為に長い夏休みを作りましたが、更に予備日の今日含め三日も延長する事になるとは思いもしなかった。恒例の流し素麺を皮切りにご縁のある神様への挨拶、そして海・川・山里・星空と堪能してからの日本最高峰踏破で締めくくれた、予想を超えた最高の夏休みを取ることが出来ました。

もうじきこのブログを書き終え、一晩ぐっすり寝たら明日からはまた一介の庭師に戻ります。皆様、改めてよろしくお願い申し上げます。

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