茅ヶ崎市の個人様宅での垣根作りがスタートしました。本阿弥光悦が考案したとされる光悦寺垣、弧を描く玉縁と斜めに交差した組子が特徴的な透かし垣で、とても好きな垣根の一つです。
竹垣は扱いやすい真竹で作るのが一般的ですが、今回はお施主様の敷地内にある竹林の孟宗竹=タケノコの竹を使わせて頂きました。冬のうちに間伐しておいたので材としても良いし、鬱蒼とした竹林もスッキリして一石二鳥!何よりその場の物での庭づくりは気持ちが良いです。私も普段扱う事は無いのですが、洗ってみるとこれもまた良いですね。
手持から吟味して選んだ石臼と自然石を柱の束石として据えます。京都の光悦寺にある本歌を始めとして、光悦寺垣は柱を地面に差してあるのが一般的ですが、今回は玄関脇という『真』の空間にあつらえるので品格の高い作りにします。竹の掻き付けが始まったらやり直しが効かないので、ここは慎重に慎重に。
どうにか墨通りに据えました。次はいよいよ竹を扱い始めます。
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