次に向けて 庭盛会の活動

先日編笠門を修復した宇庵には、内露地に茅葺屋根の茶室があります。

外露地から編笠門に歩いて行くと、雑草の茂った入母屋造りの茅葺き屋根を背景として、腰掛け待合やつくばいなど内露地の様子が格子模様の隙間から徐々に透かし見えてきます。洗練された、それでいてどこかのどかでもある空間です。

次は来春を目処に、この茅葺屋根の葺き替えを目指して動き始めています。

『庭師が屋根まで?』と思われるかも知れませんが、我々の仕事は景観を作り出す事にあります。植栽や石組みは無論、石工仕事・左官仕事・大工仕事など、庭を構成する要素は極力自分の手で、あるいは精緻に設計して作り上げるのが庭師の仕事です。

もちろん見様見真似でやっつけるのは論外なので、これまでの様にしばらくは研究や練習など準備期間になります。

どう進めていこうか思案していた所、良いタイミングで本職の茅葺職人さんとお話出来る機縁に恵まれ、色々と相談させて頂くうちに、なんとご自分の現場に呼んで頂ける事になりました。

まずは流れが生まれました。正直戸惑いもありますが、それ以上に凄く楽しみ。

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