年末を迎えて

 いつもの御宅でマキの大物を仕立てて、今年も無事に締めくくる事ができました。季節の手入れを毎年やらせて頂けるのはとてもありがたい事。このマキも初年度は手入れに3日かかりましたが、3年目の今では枝の方向性も直って落ち着いてきて、1日半の手入れで整うようになりました。

 そして定番の門松納品。いつも寸胴竹の門松を納めていたお施主様が入院なさったのでキャンセルになり、今年は削ぎ竹のみ一式。

 入院なさったお施主様も年明けには無事退院出来るとの事。一安心しつつ、時間に若干余裕が出来たので、ここ数年来考えていた新型を製作して見ました。門松作りや藁ぼっちなど冬支度で教わった事を全て組み合わせ、個人邸の玄関に置いて邪魔にならない様、安定性は確保しつつスリム化したモデルです。

 今年採れた藁で編んだ藁ぼっちの胴体:削ぎ竹の花入れ:若松が7:3:5の比率。梅の飾り結びと合わせて松竹梅の揃い踏み。平安時代の源流に則り、歳神様が降りてくる松で表した天地人の構成。神棚の祭器である榊立に似た姿。約束事は全て踏襲しつつ、古式でありながらスタイリッシュにまとめられたな、と、自己評価は非常に高いです!

 やるべき事は全てつつがなく終わり、今年は例年よりちょっと早めに年末休暇に入ります。皆様良いお歳を!

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