大和市のお施主様から、庭をリフォームするにあたり庭石の処分に手を焼いているとのご相談を受けました。

通常こういった自然石を処分するには、対応業者に引き取ってもらって処理場で粉砕し砕石にするとの事。決して安くはない金額がかかるそうです。私は庭石を処分した事が無いので詳しくは知らないのですが。。

長く庭仕事に携わってきてつくづく思う石のこと。半永久的とも言える耐摩耗性・抜群の耐火性・コンクリートに勝る耐衝撃性etcを持ち、それでいて知識技術は要するものの加工も可能である自然石。これって土木建設資材として最高クラス、唯一無二の素材ですよね。しかも、景観保護条例などで採掘が制限されたり取り尽くされたりしてもはや入手不可能な石材も多く、今は当たり前に手配出来る石でも１０年後にはどうなってる分からないのが現状なんです。

そんな石を大金をかけてまで砕いて処分するのは庭屋として誠に忍び無く、処分予定の庭石があるなら積込運搬費用のみで引き取らせて貰う事にしております。そうして置場に集めた石を新たな作庭に使う時には、置場からの運搬費用のみで石材代は勿論請求しておりません。石仕事を生業の一環にしている者の一人として、今ある石を少しでも救い、後世に残すことが出来ればと思っております。　

自然の素材に感謝を示し、庭に心を向ける人達とも喜びを分かち合えたなら。